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【喪主 挨拶】例文とNGマナー|失敗しないコツも解説 | 板橋、町田、西東京、江戸川、八王子、小平、東久留米、杉並(高円寺・西荻窪)の葬儀なら家族葬の四季風(コムウェルセレモニー)
お葬式の豆知識
【喪主 挨拶】例文とNGマナー|失敗しないコツも解説
葬儀や告別式で喪主として挨拶をすることになった方は、何をどう話せばよいのか不安を感じることでしょう。厳粛な場での挨拶は、参列者への感謝と故人への想いを伝える大切な機会です。しかし、慣れない状況で適切な言葉を選ぶのは容易ではありません。
この記事では、喪主挨拶の基本的な構成から具体的な例文、そして避けるべきNGマナーまで詳しく解説します。故人との関係性や状況に応じた例文も多数紹介していますので、あなたの状況に合った挨拶の参考にしてください。
喪主の挨拶とは?基本的な役割と重要性
喪主の挨拶は、葬儀や告別式において遺族を代表して参列者に対して行う言葉の挨拶です。一般的に葬儀の中盤または終盤に行われることが多いです。
喪主挨拶の意義と目的
喪主挨拶の第一の目的は、お忙しい中参列してくださった方々への感謝を伝えることです。故人と参列者との関係に触れながら、生前のご厚誼に対するお礼の気持ちを述べます。
また、故人の人となりや最期の様子を伝えることで、参列者と共に故人を偲ぶ時間を共有します。遺族の代表として気持ちを伝える貴重な機会であり、参列者にとっても故人との別れを受け入れる助けとなります。
喪主挨拶の一般的なタイミング
喪主の挨拶は、主に以下のタイミングで行われます。
- 通夜式の終わり頃
- 告別式の中盤(弔辞などの後)
- 出棺前の最後の挨拶として
- 火葬後の収骨式の場で
地域や宗派による違いもありますので、葬儀社のスタッフに確認するとよいでしょう。特に出棺前の挨拶は、故人との最後のお別れの場となるため、感謝の思いを込めて行うことが大切です。
喪主挨拶の基本的な構成と流れ
喪主の挨拶には一般的な構成があります。この流れに沿って話すことで、伝えるべき内容を漏れなく伝えることができます。
1. 参列者への感謝の言葉
挨拶の冒頭では、参列者への感謝の気持ちを述べます。「本日はお忙しい中、〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます」といった言葉で始めるのが一般的です。
季節や天候に触れると、より丁寧な印象になります。例えば「厳しい暑さの中」「足元の悪い中」などの言葉を添えると、参列者への配慮が感じられます。心からの感謝の気持ちを伝えることが最も重要です。
2. 故人の死因や最期の様子
次に、故人がどのような経緯で亡くなったのかを簡潔に説明します。長期の闘病だったのか、突然の事故だったのかなど、状況に応じた説明が必要です。
ただし、あまりに詳細な病状や死に至る過程は避け、「安らかに息を引き取りました」「最期まで家族と共に過ごすことができました」など、穏やかな表現を心がけましょう。
3. 故人の人柄や思い出の紹介
続いて、故人の人となりや生前の様子についてお話しします。故人の人柄、趣味、仕事への姿勢、家族との思い出など、参列者が共感できるようなエピソードを交えると良いでしょう。
「いつも家族を第一に考え」「仕事に対する熱意は誰よりも強く」など、具体的なエピソードがあると故人の人柄がより伝わります。故人らしさが伝わるエピソードを1〜2つ選ぶと、参列者の心に響く挨拶になります。
4. 今後の遺族としての決意や願い
最後に、遺族として今後どのように故人の遺志を継いでいくか、あるいは故人への思いをどう大切にしていくかについて述べます。「父の遺志を継ぎ、家業を守っていく所存です」「母が大切にしていた価値観を私たち家族も大切にしてまいります」といった言葉が適切です。
また、参列者に対して「今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう」「これからもお力添えをいただければ幸いです」といった言葉で締めくくると、故人と参列者との縁を大切にする姿勢が伝わります。
状況別 喪主挨拶の例文集
故人との関係や死因によって、適切な挨拶の内容は変わってきます。ここでは、様々な状況に応じた例文を紹介します。
親(父親・母親)の葬儀での挨拶例
【父親の葬儀】
「本日は、私どもの父、〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。父は先週水曜日の夕方、自宅にて家族に見守られながら静かに息を引き取りました。
父は几帳面な性格で、毎朝5時に起き、近所を散歩することを日課としていました。仕事に対しても真面目で、退職後も地域の活動に積極的に参加し、多くの方々との交流を大切にしておりました。
生前、父が皆様から賜りましたご厚情に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。今後は父の遺志を継ぎ、家族一同、精一杯努めてまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」
【母親の葬儀】
「本日は、お忙しい中、私どもの母、〇〇の葬儀にご参列いただき、心より感謝申し上げます。母は92歳という天寿を全うし、先月28日に穏やかに永眠いたしました。
母は女手一つで私たち兄弟を育て上げ、どんな困難にも前向きに立ち向かう強さを持っていました。晩年は趣味の園芸を楽しみ、庭の花々を愛でる姿が印象的でした。母が残してくれた愛情と教えは私たち家族の宝物です。
皆様には生前より母を温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。これからも母の温かい心を忘れず、家族一同精進してまいります。今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
配偶者(夫・妻)の葬儀での挨拶例
【夫の葬儀】
「本日は足元の悪い中、主人〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。主人は1年前にがんと診断され、懸命に闘病してまいりましたが、先週日曜日に息を引き取りました。
主人は家族思いで、病気になってからも「みんなに心配をかけて申し訳ない」と言いながらも、最後まで前向きに過ごしておりました。趣味の釣りで得た魚料理を家族に振る舞うことを何よりも楽しみにしていた姿が思い出されます。
皆様には入院中も多くのお見舞いやお励ましをいただき、主人も大変喜んでおりました。これからは一人になりますが、主人との思い出を胸に、精一杯生きていく所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」
【妻の葬儀】
「本日は、亡き妻〇〇の葬儀にお集まりいただき、ありがとうございます。妻は3ヶ月の闘病の末、先週金曜日に家族に見守られながら息を引き取りました。
妻は明るく優しい性格で、いつも家族を笑顔で包んでくれました。料理が得意で、家族や友人のために心のこもった料理を作ることを何よりも喜びとしていました。子どもたちの成長を何よりも楽しみにしていた妻が、もうこの世にいないことが、今でも信じられません。
皆様には生前より妻をあたたかく見守っていただき、感謝の言葉もございません。これからは私一人で子どもたちを育ててまいりますが、妻の分まで精いっぱい愛情を注いでいきたいと思います。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
兄弟姉妹・親族の葬儀での挨拶例
【兄弟の葬儀】
「本日は、私の兄〇〇の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。兄は先週月曜日に突然の心筋梗塞で倒れ、あっという間に逝ってしまいました。
兄は家族や周囲の人たちに対して常に思いやりを持ち、困っている人を見ると放っておけない性格でした。仕事でも責任感が強く、多くの後輩から慕われていたと聞いています。子どものころから私を守ってくれた優しい兄でした。
突然の別れに、家族一同まだ現実を受け止められずにいますが、兄が皆様に残した思い出を大切にしながら、前を向いて歩んでいきたいと思います。今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。」
【叔父・叔母の葬儀】
「本日は、私の叔父〇〇の葬儀にご参列いただき、心より御礼申し上げます。叔父は先月末、持病が悪化し、85歳で永眠いたしました。
叔父は40年以上〇〇会社に勤め、退職後は趣味の園芸と旅行を楽しみながら悠々自適の生活を送っておりました。親族の集まりでは必ず面白い話で場を和ませてくれ、私たち甥や姪にとっても慕い頼りにする存在でした。人生を楽しむことの大切さを教えてくれた叔父の存在は、私たち家族にとってかけがえのないものでした。
皆様には生前から叔父が大変お世話になり、また今回の葬儀にあたりましても多大なるご支援を賜り、親族一同、心より感謝申し上げます。これからも叔父の思い出を大切にしながら、親族一同、絆を深めてまいりたいと思います。」
子どもの葬儀での挨拶例
「本日は、私どもの息子〇〇の葬儀に、お忙しい中ご参列いただき、誠にありがとうございます。息子は交通事故により、25歳という若さで突然この世を去ることになりました。
息子は明るく前向きな性格で、多くの友人に恵まれ、将来の夢に向かって一生懸命頑張っていました。スポーツが得意で、いつも周りの人を笑顔にする存在でした。これからの人生を歩んでほしかった親として、この突然の別れを受け入れることは本当に辛いことです。
皆様には生前から息子をあたたかく見守っていただき、本当にありがとうございました。息子の分まで精一杯生きていくことが、残された私たち親の使命だと思っております。今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
出棺前・最後のお別れの挨拶例
「皆様、長時間に渡りお付き合いいただき、誠にありがとうございます。間もなく、〇〇との最後のお別れの時間となりました。
〇〇は生前、多くの方々に支えられ、充実した人生を送ることができました。皆様のお陰で、最後まで笑顔で過ごすことができたことを、家族一同心より感謝しております。
これから〇〇は旅立ちますが、皆様の心の中で、いつまでも生き続けてくれることを願っております。これからも〇〇を見守っていただけましたら幸いです。本日は誠にありがとうございました。」
喪主挨拶で気をつけるべきNGマナー
喪主の挨拶では、いくつか避けるべき表現やマナーがあります。気持ちが前面に出てしまうこともありますが、参列者に不快感を与えないよう注意しましょう。
避けるべき表現と言葉遣い
葬儀の場での挨拶では、いくつか避けるべき表現があります。以下のような言葉遣いには注意しましょう。
- 「死んだ」「亡くなった」より「永眠しました」「息を引き取りました」といった表現を使う
- 「病気で苦しんだ」など、故人の苦痛を強調する表現は避ける
- 特定の人への非難や恨みを含む言葉
- 故人と関係のない自分自身の話を長々とする
- 冗談や不適切なユーモア
故人や参列者に対する敬意を持ち、丁寧で誠実な言葉選びを心がけましょう。感情的になりすぎず、落ち着いた口調で話すことも重要です。
話し方や態度に関する注意点
言葉の内容だけでなく、話し方や態度も挨拶の印象を左右します。以下のような点に気をつけましょう。
- 早口になりすぎないよう、ゆっくり丁寧に話す
- 声が小さすぎると参列者に伝わらないので、適切な声量で話す
- 悲しみに暮れて泣きじゃくりながらの挨拶は避ける(感情が高ぶった場合は一度深呼吸する)
- カジュアルな姿勢や手振りは控える
- 参列者の方を見て話す(完全に俯いたままだと伝わりにくい)
緊張するのは当然ですが、メモを用意するなどして、落ち着いて話せるよう準備しておくことが大切です。
挨拶時間の目安と長さの調整
喪主の挨拶は長すぎると参列者に負担をかけることになります。一般的な目安は以下の通りです。
- 通夜や告別式での挨拶:3〜5分程度
- 出棺前の最後の挨拶:1〜2分程度
伝えたいことがたくさんあっても、要点を絞り簡潔に話すことが大切です。参列者の立場に立って適切な長さを意識することで、心に響く挨拶になります。
高齢の参列者が多い場合や立ったままの状態で行う場合は、特に時間に配慮が必要です。事前に話す内容を整理し、練習しておくとよいでしょう。
喪主挨拶で失敗しないための準備と心構え
当日落ち着いて挨拶するためには、事前の準備が欠かせません。適切な準備と心構えで、故人への想いを参列者に伝えましょう。
事前の原稿作成とリハーサル
喪主挨拶は感情が高ぶりやすい場面です。当日スムーズに話せるよう、以下の準備をしておくことをおすすめします。
- 話す内容を紙に書き出し、原稿を作成する
- 箇条書きではなく、文章として完成させておく
- 原稿は大きめの文字で見やすく書く
- 実際に声に出して読む練習をする
- 家族や親しい人に聞いてもらい、フィードバックをもらう
特に感情的になりやすいポイントを把握しておき、そこでは一度深呼吸するなどの対策を考えておくと良いでしょう。メモを見ながら話すことは恥ずかしいことではないため、安心して原稿を手元に置いておきましょう。
緊張を和らげるコツと当日の心構え
どんなに準備していても、本番で緊張するのは自然なことです。以下のポイントを意識すると、緊張を和らげることができます。
- 挨拶前に深呼吸を数回行い、心を落ち着かせる
- 参列者全体を見るのではなく、親しい人や落ち着ける場所を見る
- 原稿を持つ手が震えるなら、しっかりと両手で持つ
- 話す速度はゆっくり目を心がける
- 感情が高ぶったら一度止まり、水を飲むなどして落ち着く
完璧な挨拶である必要はなく、故人への思いが伝わることが最も重要です。
家族での役割分担と相談
喪主が高齢であったり、あまりにも悲しみが深い場合は、挨拶を別の家族が代わりに行うことも検討しましょう。家族で以下のような相談をしておくと安心です。
- 誰が喪主挨拶を担当するか
- 挨拶内容に故人のどんなエピソードを入れるか
- もし当日挨拶者が感情的になった場合の代役は誰にするか
- 通夜と告別式で挨拶者を分けるという選択肢もある
家族で協力して準備することで、負担を分散させることができます。事前の話し合いで役割を明確にしておくことが、当日のスムーズな進行につながります。
地域や宗教による喪主挨拶の違い
葬儀の形式や喪主挨拶の内容は、地域や宗教によって異なる場合があります。事前に確認しておくことが大切です。
仏式・神式・キリスト教式による違い
宗教によって葬儀の形式は異なり、喪主挨拶の位置づけも変わります。
宗教 | 喪主挨拶の特徴 |
---|---|
仏式 | ・「故人は浄土へ往生しました」などの表現を使う ・読経の後、僧侶への感謝も述べる ・故人が極楽浄土へ旅立つイメージで表現する |
神式 | ・「故人は神の元へ帰りました」などの表現 ・神主への感謝も述べる ・簡潔な挨拶が好まれる |
キリスト教式 | ・「故人は神のもとへ召されました」などの表現 ・神父・牧師への感謝も述べる ・祈りの言葉で締めくくることもある |
葬儀を執り行う宗教の作法に沿った表現を使うことで、参列者にも理解されやすい挨拶となります。不明な点は葬儀社や宗教者に相談するとよいでしょう。
地域による慣習の違い
日本の各地域によって、葬儀の慣習や挨拶のスタイルは異なります。以下は代表的な地域差の例です。
- 東日本:比較的簡素で短めの挨拶が多い
- 西日本:丁寧で細かい内容の挨拶が好まれる傾向
- 北海道・東北:地域のつながりを重視した挨拶
- 関西:やや砕けた表現を交えることもある
- 九州・沖縄:地域独特の表現や方言を使うことも
地域の慣習に合わせた挨拶を心がけることで、参列者に受け入れられやすくなります。地域の年長者や葬儀社に事前に確認することをおすすめします。
まとめ:心を込めた喪主挨拶のために
喪主の挨拶は、故人への最後の言葉と参列者への感謝を伝える大切な時間です。この記事では喪主挨拶の基本構成から実践的な例文、注意点まで幅広く解説してきました。
- 喪主挨拶は「参列への感謝」「故人の人柄紹介」「遺族の思い」という基本構成で組み立てる
- 故人との関係性や状況に応じた適切な言葉選びが重要
- 事前に原稿を準備し、練習することで当日の緊張を軽減できる
- 長すぎない、3〜5分程度の簡潔な挨拶を心がける
- 地域や宗教による慣習の違いにも配慮する
悲しみの中でも、心を込めた言葉で故人を見送ることは、残された私たちにとっても大切な儀式です。この記事が皆様の心のこもった喪主挨拶のお役に立ちますように。葬儀社のスタッフにも相談しながら、あなたらしい言葉で故人への感謝と別れの言葉を伝えてください。
- 喪主