葬儀の基礎知識
葬儀の準備について 2018.10.29

『直葬』ってどんな葬儀なの?

ここ数年、「直葬でお願いしたいのですが」といった相談が増えてきました。
実際に首都圏では葬儀全体の20~30%は直葬だと言われています。
また、年々増加傾向にあります。

ところで、皆さんは「直葬」という葬儀にどのようなイメージをもっていますか?

よく耳にするのは「葬儀費用が安く済む」「簡単に葬儀を終えられる」などですが、後悔しないお葬式にするためにも、納得をして直葬でお見送りをしましょう。

○直葬は最もシンプルなお葬式

一般的にお葬式と呼ばれるものは、通夜を行い、翌日には葬儀を行い火葬をする流れが多いと思います。直葬は、通夜も葬儀も行いません。主に火葬のみに注視したお葬式のことです。
法律上、死後24時間以内は火葬が行えません(感染症など特例措置もあります)。
亡くなったあと、一旦ご自宅もしくは安置所などにご安置をし、近親者のみで火葬に立ち会うスタイルが一般的です。
式場費用や祭壇・接待費用などを必要としないので、金銭的な負担も抑えることが出来ます。

○直葬の費用は?

一般的なお葬式の費用は平均120万円前後必要なのに対し、直葬は20~30万円で行うことができます。最近ではインターネットの普及により「直葬 10万円」などとうたっている葬儀社も有りますが、「10万円から」を誇張広告で宣伝しており、実際には追加料金が発生することが多いのも事実です。セット内容に必要な物が含まれているか、サービス内容などシッカリと確認しましょう。
費用をかけることが良いとはなりませんが、安価に魅かれ思ったようにお見送りができないと、のちに後悔だけが残ります。想いをシッカリとカタチにしてくれる葬儀社を選びましょう。

○直葬のメリット・デメリット

【メリット】

〈費用を抑えられる〉
葬儀に必要となる費用が少なく、金銭的な負担を抑えることが出来ます。

〈参列者への対応が不要〉
近親者のみでお見送りになるので、参列者への挨拶や気配り・お香典返しの支度やお料理の心配など、ご接待の必要が無く、ゆっくりとお別れをでき、気持ちの負担を軽減できます。

【デメリット】

〈親族の理解が必要〉
直葬は今までのお葬式のイメージとは異なるため、参列した親族が戸惑ってしまうことがあります。後にトラブルにならない為にも親族には直葬で送る主旨をシッカリと伝えておく事が大切です。

〈交友のある方への配慮〉
直葬は近親者のみで行うのが一般的なので、友人や会社関係など亡くなった方と交友のあるある方の参列をお断り、もしくは事後報告されている方が多いようです。
親交のある方の中には、ご家族が思っていた以上に親しく、お別れをしたかったなど悔やまれる方もいらっしゃいます。
また、葬儀後に弔問でご自宅へ訪問されたり、お香典などが贈られてくるなど、後の対応に苦慮する方もいらっしゃいます。

〈菩提寺との関係〉
菩提寺があるのにお知らせせず直葬を終えてしまい、いざ納骨をしようとお寺に連絡するとお葬式を行わないと納骨は出来ない、などのトラブルになる事もあります。
事前に直葬で行いたい旨を菩提寺のご住職に相談し、理解を得ておくのが良いでしょう。

   

○直葬を行うために考えておくこと

直葬は、シンプルに無駄なくお見送りができる為、ご家族への経済的負担や、心身の負担を減らすことが出来ます。
しかし、本当に通夜や葬儀を行わなくて良いのか、交友があった方へ事後報告で良いのか、しっかりと考えて決定しましょう。
お葬式のやり直しはできません。大切な方とのお別れの時間が後になって悔いなくて済むように、亡くなった方に相応しいお葬式を準備しましょう。

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