葬儀の基礎知識
法事・法要について 2020.10.07

オンライン葬儀が今話題!5つのおすすめポイントを紹介

葬儀といえば、これまでは「葬儀会場に参列して喪主・遺族にお悔みの言葉を伝え、故人とも対面して別れを告げる」というのが当たり前でしたが、近年は社会情勢の変化などによってオンライン葬儀のニーズが非常に高まってきています。

オンライン葬儀とはどんなものなのか、オンライン葬儀の流れはどうなっているのか、そしてオンライン葬儀を利用することをおすすめするポイントは何か、今回はそれらについてご説明します。

・オンライン葬儀とはどんなもの?

オンライン葬儀とは、zoomなどのWEB会議用ツールやYouTubeなどの動画配信サービスを使って葬儀の様子をインターネット上でライブ中継するというもので、オンライン葬儀などとも呼ばれます。そんなオンライン葬儀のパターンとしては主に「葬儀社自体がサービスを提供する」「代行サービス業者のスタッフが葬儀会場に行って中継する」という2つが挙げられます。

◆葬儀社の葬儀ネット中継サービスはどんどん増えている

オンライン葬儀は最近特にニーズが高まっているため、葬儀社側もそのニーズに応えるため、自社でオンライン葬儀を取り扱う、というケースが増えてきています。

あなたが利用しようとしている葬儀業者のホームページに「ネット中継」「動画配信」「オンライン葬儀」などの文言があれば大抵はその葬儀社はネット中継サービスを提供しているので、サービスの詳細について問い合わせてみましょう。

◆ネット中継代行サービスは幅広い葬儀会場に対応できる

葬儀社自体がオンライン葬儀をするというケースはかなり増えてきてはいるものの、それでもネット中継サービスを実施していない葬儀社がまだまだ多いのも事実です。「この葬儀社が親身だからできればここを利用したいが、この葬儀社ではオンライン葬儀はやっていないので、中継をやってくれる業者を選ぶべきか」と迷ってしまう人もいるでしょう。しかし葬儀社自体がオンライン葬儀を取り扱っていなくとも、そうした中継サービスを代行してくれる業者を利用すれば問題ありません。

ただし、この場合は代行サービス業者に相談するだけでなく、葬儀会場(葬儀業者)にも「オンライン葬儀をしてくれる業者を利用したい」という趣旨のことを喪主から必ず相談して、葬儀会場からの承諾を得ておくことが不可欠です。代行サービス業者を入れることを断られてしまうのでは、という点も心配になってしまいますが、こういうご時勢だからこそ遺族の意向であればネット中継の代行業者のスタッフを葬儀会場に入れることを承諾してくれるケースが多くなってきています。

心配するよりも、まずは相談してみることを強くおすすめします。

・オンライン葬儀の流れ・進め方、4つのステップ

オンライン葬儀の流れ・進め方の基本を、4つのステップに分けてご説明します。

◆ステップ1.葬儀社やネット中継代行サービス業者にオンライン葬儀を希望することを伝える

オンライン葬儀をしてもらうためには、まずは遺族側が「葬儀をネット中継してもらいたい、ネット中継サービスを利用したい」という趣旨のことを葬儀社やネット中継代行サービス業者に伝えないと何の準備もできません。この要望を伝えるタイミングは、葬儀社の担当者と葬儀内容の打ち合わせの時点など、なるべく早いほうがいいでしょう。

また、家族が危篤状態など、近々葬儀をすることがほぼ確実となってしまっている場合は葬儀社と事前に葬儀についての相談をするケースも多いです。オンライン葬儀を希望するなら、できればこのタイミングで伝えておくことを強くおすすめします。

◆ステップ2.オンライン葬儀を利用するための申込みを済ませる

オンライン葬儀を利用することが決まったら、正式に申込みを済ませましょう。葬儀社がネット中継をする場合は、葬儀全体の見積りの中にネット中継の費用なども含まれていますのでしっかりチェックをしましょう。葬儀業者によっては無料でオンライン葬儀をしてくれるところもありますが、たとえ無料でも見積り内に「\0」や「サービス」などと書かれるのが一般的です。

見積り内にネット中継のことについて何も書かれていない時は、本当にそのサービスを提供してくれるのかどうか、念のため確認をしましょう。葬儀社がオンライン葬儀を取り扱っておらず、代行サービス業者を利用する場合は、正式に申込みをする前に金額を確認するのはもちろんのこと、サービス内容についてもしっかり確認するようにしましょう。

◆ステップ3.リモート参列を含む参列予定者に葬儀の案内をする

オンライン葬儀をすることが決まったら、リモート参列を含む参列予定者に葬儀の案内をしましょう。この時点で葬儀業者や代行サービス業者からネット中継のURLやQRコードが知らされているなら、それも含めて案内することが必要です。もしこの時点でまだURLなどが知らされていない場合は、追って連絡する旨を伝えましょう。

従来、訃報は電話で済ませる場合も多いでしょうが、ネット中継のURLなどを知らせるとなると、耳からしか情報が入ってこない電話連絡では正確に伝えるのは難しくなります。できるだけメールやSNS、あるいはFAXなどを利用して、URLも含めた正確な葬儀案内情報を知らせるよう心がけましょう。

zoomなどのアプリを利用する場合はリモート参列する側もアプリのダウンロードが必要になります。その旨も伝えておきましょう。また、動画視聴は通信データ量が大きくなってしまうため、リモート参列時にはできるだけWi-Fi環境を利用してほしいという旨も伝えておくのが親切です。

◆ステップ4.葬儀そのものの中継進行は業者にまかせる

葬儀が始まる前にはネット中継についての連絡や打ち合わせが入りますが、葬儀開式後の中継進行は業者におまかせしましょう。ネット中継をしているからといって、喪主や遺族が何か特別な働きや手伝いをしなければいけないということはありません。

・オンライン葬儀、その5つのおすすめポイント

オンライン葬儀を選ぶことがなぜおすすめなのか、その主なポイント5つについて詳しくご説明します。

◆ポイント1.インターネット環境があればどこからでも葬儀へのリモート参列が可能

オンライン葬儀を選ぶ、その最大のメリットとして挙げられるのは「ネット環境があればPC利用でもスマホ利用でもOK。さらに国内に限らず海外からでも葬儀へのリモート参列が可能」という点です。リモート参列は新型コロナなどの感染リスク低減のために役立つというだけでなく、葬儀の場が遠方であるため行くのが難しい人や、足が不自由などの理由で会場におもむくこと自体が難しいという人たちも利用しやすいという強みがあります。

しかも、zoomなどの会議用ツールを使ってのネット中継の中には、単に葬儀の様子などをネット上で見られるというだけでなく、ビデオ通話機能を利用して遺族と会話ができる、故人にお別れの言葉をかけられるなど、リモート参列であってもかなり実際の葬儀参列に近い形にできるものもあります。

◆ポイント2.「三密」を避けられるので感染症などのリスクがない

今は新型コロナなどの感染リスクを回避するため、密閉・密集・密接の「三密」を避けるということが非常に大切だと考えられる時代になっています。そんな状況であるからこそ、今では葬儀への参列についても「葬儀会場が三密になってしまうリスクがあるのではないか、感染対策が万全とは言いきれないのではないか」とためらってしまう人も少なくありません。

オンライン葬儀は、そんな時代の流れにもしっかりと対応できる画期的なシステムです。実際に葬儀会場に足を運ぶことのないリモート参列だからこそ、三密状態になるリスクは一切ありません。故人を見送りたい気持ちはあるけれど、今の社会情勢では葬儀参列をどうしてもためらってしまうという人も、ネット中継を利用してのリモート参列であれば安心して利用することができます。

◆ポイント3.限定公開なので無関係な人に見られる心配がない

オンライン葬儀というと、どうしても「無関係の第三者にまで葬儀の様子を見られてしまいそう」「本来の葬儀参列のような雰囲気にはできないのではないか」というイメージを持つ人も少なくありませんが、そのイメージは間違いです。インターネットで葬儀のライブ中継をするといっても、その中継を世界中の誰でも見られるように公開するというものではありません。

オンライン葬儀は「ネット中継のURLなどを知っている人だけがアクセスできる限定公開」というのが基本です。喪主・遺族からネット中継のURLやID情報などを知らせてもらった人だけが、リモート参列できる仕組みなので、無関係な第三者が冷やかしでリモート参列をして興味本位で葬儀の様子を眺めるような事態が発生してしまう、などの心配は無用です。

◆ポイント4.香典などがクレジット決済できるケースもある

「葬儀の様子はネット中継で見ることができるが、リモート参列では受付の人に香典を渡すことはできないので、やはり実際の葬儀参列のような形にはできないのではないか」と心配する人も少なくありません。しかし、その点も心配は不要です。オンライン葬儀を実施している業者の中には、香典をクレジット決済で受けつけているところもあるため、そうした業者を利用すれば香典のやり取りもスムーズにできます。

香典のクレジット決済を受け付けていない業者であっても、香典は葬儀を終えてから遺族に現金書留で送るなど対応ができますので問題ありません。また、弔電や供花・供物についても、葬儀会場に直接問い合わせることなく専用のURLからクレジット決済で済ませられるというような、さらにサービスを充実させた業者も存在します。

◆ポイント5.葬儀の映像を手元に残すことができる

葬儀会場に参列するのが当たり前だった従来の葬儀においては「葬儀の様子を撮影して手元に残す」というのは雰囲気的にも難しい部分があったため、そうしたケースは少ないものでした。

しかし、オンライン葬儀は、リモート参列者にも葬儀の様子をしっかりと見届けてもらうということが大前提となっているため、そうした問題はクリアしています。そして、撮影した葬儀の様子はライブでネット中継されるだけでなく「葬儀終了後も一定期間はその配信動画を見られる状態、ダウンロードして保存できる状態にしておく」「DVDなどに映像記録を入れて遺族に渡す」などといった形で、遺族が葬儀の様子を手元に残しておくためのサービスを展開している業者が多いです。

もちろん、すべての遺族が葬儀の様子を手元に残したいと考えるわけではないでしょうが、たとえば長生きして大往生した人の葬儀などは雰囲気もなごやかであることも多く、そうした葬儀ならその様子をまた見返したいと思うケースもあるでしょう。オンライン葬儀は、そうしたニーズにも応えやすいのが大きな強みのひとつとなっています。

オンライン葬儀は今の時代のニーズに応えた画期的なサービス

オンライン葬儀は、一部の業者が以前から取り扱ってはいたものの、あくまで「かなり珍しい、どちらかといえばキワモノ的なサービス」という目で見られていた部分もありました。しかし、新型コロナ流行などの影響によって社会情勢は一気に大きく変わり、今やオンライン葬儀は、この時代ならではのニーズに応えられる画期的なサービスとしていい意味での注目を集めるようになってきています。

あなた自身が喪主・遺族となった時にはぜひ「オンライン葬儀のサービスがある」ということを思い出して、さまざまな事情で実際の葬儀参列ができない人もせめてリモート参列という形で故人とのお別れができるように、このサービスを利用することを前向きに検討してみてください。

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