葬儀の基礎知識
葬儀のマナーについて 2020.07.31

親族のお葬式の香典相場はどのくらい?関係別に詳しく紹介



 

葬儀等でご遺族に手渡しする香典は、故人との関係によって相場が異なります。

もしもの時に備えて、親族のお葬式に持参する香典の相場を学んでおきましょう。

ここでは親族のお葬式の香典相場を関係別にご紹介するとともに、香典にまつわる気になる情報をまとめました。

親族のお葬式での香典相場を関係別に紹介!最多は両親の約6万円


親族への香典の相場は、地域によって異なりますが、自分に近い親族である方が相場が高くなります。

「一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会」が実施した「香典に関するアンケート調査」では、もっとも近しい親族である両親が亡くなった場合、香典は平均約6万円と最多となっています。[注1]

両親以外の香典相場は次のとおりです。

*兄弟姉妹:39,518円
*祖父母:17,280円
*おじ・おば:17,063円
*それ以外の親戚:12,583円

今の時代、核家族化が進んでいるため、祖父母と同居しているケースが少なく、昔に比べて関係が薄くなったことが香典の相場に影響を与えています。

地域差によって香典相場は異なる!最多は中国地方の94,429円


実は香典の相場は、地域によっても異なるのです。

祖父母への香典の平均相場は、中部地方だけが2万円を超えていて、他の地域よりも高くなっています。

親への香典の平均相場は中国地方の94,429円がトップで、最も平均額が低かった四国の38,529円との差は、およそ56,000円となっています。

また、中国・四国地方は親と兄弟姉妹の香典の平均相場に大きな差がありますが、東北や近畿地方では親・兄弟姉妹の最多回答額が50,000円と並んでおり、平均額にも大きな差はありません。

このように、地域によって相場が大きく異なるケースがいくつか見られますので、葬儀の香典相場を知りたい場合は、地域ごとにチェックした方が無難です。

親しいお付き合いだった場合は相場より高い金額を包む


親族への香典に迷った場合、平均相場を目安にします。ですが、相場なので、生前の親しさによっても、金額を決めてみましょう。

たとえば小さな頃から祖父母に可愛がってもらっていた、おじ・おばに仕事の面倒を見てもらったというように、生前、特に親しいお付き合いだった親戚には、相場よりも高い金額を包むのが良いでしょう。

なお、香典は故人へのお供物ですので、親等にかかわらず、生前お世話になった親族へは、感謝と哀悼の気持ちを込めて、それなりの金額を包む気持ちを忘れないでいましょう。

香典相場は世代によっても異なる


香典相場は、世代によっても異なります。

たとえば祖父母への香典相場は、20代の平均は約9,000円ですが、50代の平均は、その約4倍もの約37,000円となっています。

社会人になりたての20代と、社会経験豊富な50代では経済的に大きな差があります。

親への香典相場をみると、30~40代が3万円台であるのに対し、50代の平均相場は5万円にもなっており、最多回答額では10万円もの香典を用意しているケースもあります。

長寿大国である日本では、50代以降に親を亡くすケースが多いため、香典額の平均相場はやや高めですが、年齢による違いが大きいことも念頭に置いておきましょう。

  


親族のお葬式で香典を渡すときの5つの注意点を解説





親族の葬儀に限らず、お葬式では、ご遺族に対して失礼のないよう香典を渡すときのマナーにも注意しましょう。

ここでは親族のお葬式で香典を渡すときに注意したいポイントを5つご紹介します。

1. 新札は避ける


結婚などのお祝い事では新札を用意するのがマナーですが、お葬式などの弔事では、故人が亡くなることを予期していたとされ、新札を包むのはタブーなのです。

もし新札しか用意できなかった場合は、わざと折り目をつけてから包むようにしましょう。

ただし、古いお札が良いといっても、ひどいしわや汚れ、破れのあるお札を香典として渡すのはマナー違反なので要注意です。

2.偶数や9のつく数字は避ける


弔事では、割り切れる偶数は「故人との縁が切れる」ことを連想させ「忌み数」と言われており、香典においても同様です。

特に4は「死」のイメージにつながるので、4,000円や4枚のお札を包むのは控えた方が無難です。

香典の金額、枚数ともに奇数を意識しますが、「9」は「苦」を連想させますので、奇数でも避けておきましょう。

3. 香典は受付で渡す


香典は受付を行うタイミングで手渡しましょう。

まず、香典袋は裸のまま持たず、弔事用または慶弔兼用の袱紗に包み、渡す時に香典袋 を取り出します。

仏式や神式の場合は、お悔やみの言葉を一言添えて香典をお渡ししましょう。

香典は通夜・告別式のどちらで渡してもかまいませんが、両方に参列する場合は、通夜の受付時にお渡しするのが一般的です。

なお、家族葬など、身内のみ参列する規模の小さなお葬式の場合、受付を設けないこともあります。

その場合は、喪主またはご遺族に直接香典をお渡ししましょう。

ご遺族にお渡しする場合は、宗教にかかわらず、一言お悔やみの言葉を添えるのがマナーです。

4. 香典袋はのし書きが読める方向にして渡す


香典を渡すときは、相手からのし書きが読める方向にして、両手で差し出します。

また、香典を仏前に備える場合は、自分から見てのし書きが読める方向にしてから備えるのが基本です。

自分の前にお供えされた香典袋の向きが誤っている場合もありますので、前の人に従うのではなく、きちんと正しい向きでお供えすることを意識しましょう。

5. 香典は個人単位で用意するのが基本


香典を管理するにあたり、ご遺族は故人とどのような関係のあった人が、どのくらいの金額を包んでくれたのかを整理します。

そのため、香典は個人単位で用意して、ご遺族の負担を減らすようにしましょう。

生計を一にする夫婦の場合は夫のみ、または夫婦連名で香典をお渡ししても良いですが、それ以外のケースは個人単位で香典を渡してください。

親族であっても別世帯に暮らすなら香典は必要


香典は亡くなった方に対するお供物という意味がありますが、不慮の事態に見舞われたご遺族に対する支援という意味もあります。

そのため、独立して別世帯に住んでいる場合は、親や兄弟姉妹の葬儀であっても香典を渡しましょう。

香典を渡さなくても良いケース


親族でも香典は必要と説明しましたが、状況によっては香典を渡さなくて良いケースがあります。

1.自分自身が喪主の場合


葬儀費用は喪主が支払うのため、自分自身が喪主の場合、香典を用意する必要はありません。

場合によっては、故人に身内がいないといった理由で、遠い親戚に喪主を任されることもありますが、故人との関係にかかわらず、喪主になった場合は香典がいりません。

2.同居する親族が亡くなった場合


一緒に住む親や祖父母、兄弟姉妹が亡くなった場合、自分がご遺族なので、香典を包む必要はありません。

ただし、二世帯住宅など生計を別にしていた場合は、自らが喪主になるケースを除き、香典が必要とされています。

3.自分が未成年の学生である場合


小中学生はもちろん、バイトが可能な高校生でも、未成年のうちは香典を用意しなくてもマナー違反にはあたりません。

葬儀にも親と一緒に参列する場合が多いので、代表者として保護者が香典を包めば問題ありません。

ただし、20歳を超えていて、かつバイトなどである程度の収入がある場合、香典を包んだ方が良いケースもあります。

この際、学生であることが考慮されますので、相場に足りない少額であっても失礼にはあたらないでしょう。

一方、一度社会人として自立した後、20代後半以降に復学した場合は、相場に近い香典を包んだ方が無難です。

4. ご遺族が香典を辞退している場合


近年は香典を辞退する人も増えてきています。

香典を辞退する理由は、故人の遺言であったり、参列者の負担を軽減したいというご遺族の配慮であったり、あるいは香典返しの煩わしさを回避するためだったりと、理由はさまざまです。

ですが、どのケースも喪主やご遺族の意向ですので、無理に香典を渡そうとすると、かえって迷惑になる可能性があります。

そのため、香典辞退の連絡を受けたら、ご遺族の意向を汲み取り、香典のお渡しは控えましょう。

どうしてもお供えしたいという場合は、香典の代わりに生花や供物を差し上げる方法もあります。ですが、費用をかけて用意していることに変わりはありませんので、あらかじめご遺族に確認することが大切です。

5.家族葬の場合


かつてのお葬式は、故人の会社関係や友人、知人など、親族以外の方も参列するのが一般的でした。

ところが、お葬式は規模が大きくなればなるほどご遺族への負担が大きくなるため、最近は身内だけで故人を悼む「家族葬」を選ぶ方も増えています。

家族葬の場合、参列者が身内のみであること、またお葬式そのものの規模が小さいことから、香典を辞退するケースが多く見られます。

香典辞退の連絡がなかった場合は、通常の葬儀と同じように香典を用意しますが、まれに当日になって辞退されることもあります。

その場合は無理に渡すのではなく、そのまま香典を持ち帰りましょう。

【まとめ】

親族のお葬式に参列する時は、香典のマナーをしっかり押さえておこう


香典に包む金額は世代や地域によって異なりますが、親族のお葬式の場合、職場や友人、知人に比べると相場は高くなります。

特に親や兄弟姉妹など、自分に近い親族と、遠い親戚とでは相場に差がありますので、事前に香典の相場を確認し、失礼のない額を包みましょう。

また、香典をお渡しするときも、金額や枚数、渡し方など、注意しなければならない点がいくつかありますので、最低限のマナーをわきまえて参列することが大切です。

香典に関して不安なことや、疑問に思うことがありましたら、自分で判断せずに、年上の方に聞いてアドバイスをしてもらいましょう。



[注1]一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助教会「香典に関するアンケート調査(平成28年度)」
https://www.zengokyo.or.jp/activity/report/search/funeral-gift/result/

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