葬儀の基礎知識
雑学について 2018.10.01

「繰上げ法要」って何?

コムウェルホール町田駅前会堂けやき

供養には色々な儀式やスタイルが有ります。
葬儀や法要も供養の一つの形です。
宗教によって供養の仕方も異なりますが、仏式では亡くなって49日の間はあの世にもこの世にも存在せず、来世も決まっていないと言われています。
49日の間に7日ごとに法要を行ないます。
初七日・二七日・三七日…六七日と続き、七七日いわゆる49日目を七七忌(四十九日)法要と呼びます。
初七日と七七忌は耳にすると思いますが、本来は7日ごとに供養をしていました。
現在は亡くなってから7日ごとに集まるのは難しい為、葬儀当日に初七日法要を行ない、
忌明になる七七日の法要を納骨に充てるのが一般的になっています。
葬儀当日に初七日法要を行なうのを「繰上げ初七日」と言います。
法要は、該当する日より前に行なうのは良しとしますが、後に行なうことは避ける傾向にあります。
不幸事は先延ばしにするのは良くないという観念から、前倒しで行ないます。

◆なぜ「初七日法要」を繰り上げて行なうのか

以前は亡くなった日が通夜、翌日に葬儀が通例でした。
しかし現代では、亡くなった日から通夜まで数日を要し、葬儀から初七日までの日にちも短くなっています。
親族が一週間の間に法要の為に何度も休みを取ったり、早退をするのは大変です。
また家族も、亡くなってから、通夜・葬儀、諸手続きなどで疲れが溜まる中、新たに法要となると気の休まる時がありません。
そういった様々な事情を考え、最近では葬儀と同日に初七日法要を行なうのが通例となっています。

◆二つの繰上げ初七日

初七日法要には「繰上げ初七日」と「繰り込み初七日」があります。
一般的にいう「繰上げ初七日」は、火葬後にお遺骨を迎えて法要を行ない、精進落としの会食の席を設けます。
「繰り込み初七日」は、葬儀の読経後に続けて初七日の読経を行ないます。地域によっては、火葬中に精進落としの食事をとることもあります。火葬後には精進落としの食事のみになります。
僧侶の都合や式場の都合で繰り込み初七日を行なうこともあります。

◆供養のスタイルは様々

繰上げ法要は、今では当たり前となっています。親族が遠方から集まる、なかなか仕事や学校は休めないなど、参列する人の事情を考えると、このスタイルは供養はしっかりとしたいが時間が無い、という現代人には合理的だと思います。
大切なのは供養をする気持ちであり、日にちや回数ではないということです。
大切な方を亡くした心を癒すために、また区切りをつける為に法要はあるのです。
一番大切なのは、供養する気持ちだということを忘れないことです。

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