葬儀の基礎知識
雑学について 2018.11.26

もしもの時のお迎えは…?寝台車の話



もしもの時、病院で亡くなるのが大半です。中には、介護施設やご自宅など医師が診断に足を運んで看取ってくれることも有りますが、未だに8割近くは病院で看取っています。
亡くなった場合、いつまでも病院に居ることはできません。
ある程度の時間で、病院からご自宅や安置施設に移動をする必要があります。
そんな時、大切な方をお乗せするのが「寝台車」です。
その「寝台車」を手配する時のポイントをご説明します。

○寝台車はどんな車?


もしも病院などで亡くなった場合、どの様にして安置をする場所に移動させるのか…自家用車で移動もできますが、座席に座らせるのも大変。
そういう時に手配するのが「寝台車」です。
救急車などと同じように、ストレッチャーに寝かせて移動する事ができます。
ロックを外せば担架の役割もしますので、玄関先からは担架として大切な方を安置する場所まで移動する事ができます。
寝台車は主に葬儀社やご遺体専門の搬送業者に手配をします。
霊柩車とは違い、目立たないワンボックスタイプの車両がほとんどです。

○寝台車の特徴


寝台車は貨物車両の扱いになります。
基本的には緑ナンバーで陸運局に登録をしています。「貨物自動車運送事業法」という法律に基づいて管理や運行を行っています。
中には白ナンバーの車で搬送を行なっている業者もありますが、こちらは明らかに違法です。保険の加入状況も怪しいものです。

大切な方を移動する為の車です。
安全性やもしもに備えて、搬送を依頼する会社はシッカリとした会社にしましょう。

○寝台車を手配するには


医師が死亡を診断すると、亡くなった方の死後処置(エンゼルケア)を看護師の方が施してくれます。
その後、霊安室などに移動になりますが、病院によっては提携の葬儀社のスタッフが移動などをお手伝いします。
色々と葬儀の段取りの話などを勧められる事もありますが、必ず提携の葬儀社に依頼しないといけないわけでは有りません。
葬儀社が決まっていないからと言って、提携の葬儀社に依頼してビックリするほど葬儀費用が掛かった、など失敗した例もあります。
搬送だけ対応して貰うなど慎重に応じましょう。
亡くなった後、病室や霊安室に居られる時間は長くて半日くらいです。
なるべく早く部屋を出る事を促されてしまいます。
そのような場合は、ひとまず搬送だけを提携の葬儀社に依頼し、葬儀の見積を貰った上で検討しましょう。他の葬儀社からも見積を貰い比較検討をお薦めします。

葬儀社を事前に決めている場合は、死亡診断をされたら速やかに連絡をし、その後の相談をしましょう。
医師から余命宣告などを受けた場合は、連絡先を携帯電話に登録するか、電話番号のメモを持ち歩くようにしましょう。
葬儀社はほとんどの会社が365日24時間対応しています。夜中だから、この時間は営業していないだろう、など思わずに先ずは連絡をしましょう。

○寝台車の費用相場


亡くなった方の搬送にかかる費用は、葬儀社や搬送会社によって異なります。
搬送だけを依頼する場合などは、事前にしっかりと金額を確認して依頼しましょう。
搬送だけを依頼すると割高な金額を提示されることが有りますので注意しましょう。
寝台車の基本費用は10km毎の距離計算になります。その費用に人件費・待機費用・深夜早朝料金などが加算されます。
また、安置先が二階以上でエレベーターが無く、階段移動など厳しい条件が重なる場合も別途費用が加算されることがあります。
同じ20kmでも搬送会社によって3万円~6万円と費用が大幅に異なります。
何に費用が加算されるのか、しっかり確認しましょう。

○寝台車と霊柩車


亡くなった方を搬送する車には、葬儀式場から火葬場に搬送する「霊柩車」があります。
以前は屋根がついた、彫り物などが施された目立つ霊柩車が一般的でしたが、最近では、シンプルなバン型の霊柩車が当たり前になっています。
見た目には寝台車と霊柩車の差は大きくは変わらなくなっていますが、霊柩車にはドアの下部に「霊柩」と記されています。

○亡くなった場所が遠方の場合


療養先で亡くなった、旅行先で亡くなった、など遠方で亡くなった場合は自宅近隣の葬儀社にお迎えから依頼すると往復の距離での計算になるので費用が嵩みます。
そのような場合は、現地で依頼する方が費用を抑えることができる事もありますので、双方の葬儀社に費用を確認しましょう。

亡くなって直ぐに手配が必要になるのが寝台車です。


慌てて依頼してしまうのは当たり前ですが、病院の提携先の葬儀社に搬送を依頼しそのまま葬儀も…となりがちです。
お葬式はやり直しができない、人生最後の大切なセレモニーです。後悔しない為にも、しっかりと考えて依頼しましょう。

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