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香典返しとは?相場や金額の目安、マナーを徹底解説! | 板橋、町田、西東京、江戸川、八王子、小平、東久留米、杉並(高円寺・西荻窪)の葬儀なら家族葬の四季風(コムウェルセレモニー)

お葬式の豆知識

香典返しとは?相場や金額の目安、マナーを徹底解説!

2025年05月04日

葬儀において大切な習慣である「香典返し」。本記事では、香典返しとは何か、その相場や選び方、贈るタイミングまで、悩みがちなポイントをわかりやすく解説します。

香典返しの意味とマナー

香典返しとは、葬儀で弔問客から受け取った香典(お金)に対するお返しとして、遺族が贈る品物や返礼品のことです。単なる物品のやり取りではなく、故人を偲びに来てくれた方への感謝の気持ちを表します。

香典返しの歴史は古く、江戸時代から続く日本の伝統的な風習であり、故人との別れを惜しみながらも、新たな人間関係を続けていく意思表示でもあります。

葬儀から一定期間経過後(通常は四十九日法要の後)に、香典を贈ってくれた方々に対して返礼品と挨拶状を送ることで、弔問への感謝と故人を見送る儀式の区切りを表現します。地域や宗教によって細かな違いはありますが、基本的な考え方は共通しています。

適切な香典返しの時期

香典返しは四十九日法要(満中陰法要)が終わった後に行うのが慣例です。これは仏教の考え方に基づいており、故人の魂が「あの世」に旅立つとされる時期の区切りに合わせたものです。

具体的な時期としては、以下のようなタイミングが一般的です。

  • 四十九日法要の当日:法要に参列された方には直接手渡し
  • 四十九日法要の1週間後まで:参列できなかった方へ郵送
  • 一周忌(1年後)の前:長期間経っても問題ないが、あまり遅くならないよう配慮

最近では葬儀・告別式の後、比較的早い段階で香典返しを済ませるケースも増えています。

香典返しに添える挨拶状の書き方

香典返しには、感謝の気持ちを伝える挨拶状を添えるのが一般的です。基本的な書き方のポイントは以下の通りです。

  1. 冒頭の挨拶:「謹啓」「拝啓」などから始める
  2. 時候の挨拶:季節に合わせた挨拶文を入れる
  3. お礼の言葉:香典や弔問に対する感謝の気持ちを伝える
  4. 故人についての一言:故人が安らかに眠っていることなどを伝える
  5. 品物の紹介:香典返しの品物について簡単に触れる
  6. 結びの言葉:「敬具」「謹言」などで締めくくる
  7. 日付:挨拶状を書いた日付
  8. 差出人:喪主や遺族代表の名前

挨拶状の文例:

謹啓 初夏の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたびは、父〇〇〇〇の葬儀に際しまして、ご丁寧なるご弔問とご厚志を賜り、誠にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

おかげさまで、四十九日の法要も滞りなく終えることができました。故人も安らかに成仏できたものと存じます。

つきましては、略儀ながらお礼のしるしとして、些少なものをお送りさせていただきます。どうぞお納めください。

今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

謹言

令和〇年〇月〇日
〇〇〇〇 拝

香典返しの相場と金額の目安

香典返しの金額は、受け取った香典の半分程度を目安にするのが一般的な「半返し」のルールです。例えば、10,000円の香典をいただいた場合は、5,000円程度の返礼品を選ぶことになります。

親族・友人関係別の香典返し相場

受け取った香典の金額だけでなく、弔問客との関係性によっても香典返しの相場は変わってきます。ここでは、関係性別の目安を紹介します。

  • 近親者(兄弟姉妹・親戚):香典の1/2〜1/3程度(5,000円〜10,000円相当)
  • 友人・知人:香典の1/2程度(3,000円〜5,000円相当)
  • 職場関係者:香典の1/2〜1/3程度(3,000円〜5,000円相当)
  • 団体・グループ:まとめて贈られた場合は総額の1/2〜1/3程度

ただし、これらはあくまで目安であり、地域や家庭の事情によって異なる場合があります。実際には、自分たちの状況に合わせて無理のない範囲で決めることが大切です。

香典の金額別返礼品の選び方

香典の金額によって、どの程度の返礼品を選ぶべきか具体的な目安を示します。

いただいた香典 返礼品の相場 おすすめの返礼品例
3,000円〜5,000円 1,500円〜2,500円相当 お茶、コーヒー、のり、石けんセットなど
5,000円〜10,000円 2,500円〜5,000円相当 カタログギフト、タオルセット、調味料セットなど
10,000円〜30,000円 5,000円〜15,000円相当 高級カタログギフト、名入れ食器、高級茶葉など
30,000円以上 15,000円〜相当 高級カタログギフト、伝統工芸品、特産品の詰め合わせなど

香典返しの種類と人気アイテム

香典返しとして選ばれる品物は多岐にわたりますが、定番のものから最近人気のあるものまで様々です。実用的で長く使えるものや、消費して形に残らないものが選ばれる傾向があります。

定番の香典返し

長年にわたって香典返しの定番として選ばれてきた品物には、以下のようなものがあります。

  • お茶(緑茶、煎茶、玉露など)
  • コーヒー・紅茶セット
  • のり・海苔セット
  • 調味料(塩、砂糖、醤油、みそなど)
  • 洗剤・石けんセット
  • タオル・ハンカチセット
  • カタログギフト

これらは日常的に使用できる実用品であり、「形に残らず消えていくもの」を選ぶという香典返しの基本的な考え方に沿っています。特にお茶やコーヒーなどの飲料品は、故人を偲びながら味わっていただけるという意味合いもあります。

最近人気の香典返しアイテム

近年は、ライフスタイルの変化や価値観の多様化に伴い、香典返しの品物も多様化しています。特に人気のあるアイテムには以下のようなものがあります。

  • カタログギフト(受け取る側が好みのものを選べる)
  • スイーツ・焼き菓子セット
  • ドリップコーヒーセット
  • オリーブオイル・調味料ギフト
  • 防災グッズセット
  • エコバッグ・マイボトル
  • 寄付型ギフト(チャリティ団体への寄付)

特にカタログギフトは、受け取る側が自分の好みや必要なものを選べるため、幅広い年齢層や関係性の方々に対応できる点が評価されています。また、環境に配慮したエコ商品や社会貢献につながる寄付型ギフトなど、現代の価値観を反映した選択肢も増えています。

地域別・宗教別の香典返しの違い

香典返しは全国共通の慣習ではありますが、地域や宗教によって細かな違いがあります。ここでは主な地域差や宗教による違いを解説します。

地域による香典返しの特色

日本全国で見られる香典返しですが、地域によって独特の慣習があります。

  • 関東地方:比較的シンプルな品物を好む傾向があり、お茶やカタログギフトが一般的
  • 関西地方:お菓子や調味料など「食べ物」の返礼品が多い傾向
  • 東北地方:地域の特産品や保存の利く食品が好まれる
  • 九州地方:海苔やお茶など、地元の産品を贈ることが多い
  • 北海道:海産物や乳製品など地域特産品が人気

地域によっては、四十九日を待たずに「三十五日」で香典返しを行う地域もあります。また、地元の伝統や風習を尊重することで、より適切な対応ができるでしょう。

宗教による香典返しの違い

宗教によっても香典返しの習慣や考え方に違いがあります。

仏教の場合:

  • 四十九日法要後に香典返しを行うのが一般的
  • 「半返し」の原則が強く意識される
  • のしは「結び切り」を使用し、水引は白黒または銀白が多い
  • お茶、海苔、石けんなどが定番

神道の場合:

  • 五十日祭の後に香典返しを行うことが多い
  • 明るい色調の包装が好まれる
  • 塩や米、酒などの「清めの品」が選ばれることがある
  • のし紙の水引は白黒が一般的

キリスト教の場合:

  • 一か月祭(三十日祭)の後に香典返しを行うことが多い
  • 宗教色の強い品物は避ける傾向がある
  • コーヒー、紅茶、洋菓子などが好まれる
  • 包装は白や淡い色調が一般的

香典返しのよくある質問

香典返しに関して、多くの方が疑問や不安を抱えています。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。

香典返しの予算計画の立て方

香典返しの予算を立てる際には、以下のようなステップを踏むとよいでしょう。

  1. 全体の香典総額を集計する
  2. 半返し(50%)〜三分の一返し(33%)を基準に予算を設定する
  3. 香典額別にグループ分けして、それぞれの返礼品価格帯を決める
  4. 挨拶状の印刷費用や郵送料も含めて全体予算を確認する

例えば、香典総額が100万円の場合、半返しで50万円程度が返礼品の総予算となります。ここに挨拶状の印刷費用や送料を加えた金額が最終的な予算となります。

また、予算を効率的に使うためには、カタログギフトのように一括発注できるものを活用したり、ある程度まとめて同じ品物を選んだりすることで、単価を抑えられる場合もあります。ただし、特に近しい方には個別に選んだ品物の方が喜ばれることもあるため、バランスを考慮することが大切です。

香典返しを郵送する際の注意点

香典返しを郵送する際には、以下の点に注意するとよいでしょう。

  1. 宅配便または郵便の「ゆうパック」など、追跡できるサービスを利用する
  2. 壊れやすいものは適切に梱包する
  3. 挨拶状を同封する(別送ではなく、品物と一緒に送る)
  4. 住所や宛名は正確に記載する(特に会社宛ての場合は部署名まで明記)
  5. 送り主の住所・氏名も忘れずに記載する

また、配送日時の指定ができるサービスを利用すると、受け取る側の都合も考慮できるため、親切な対応となります。不在で受け取れないことによるストレスを減らすことができます。

香典を辞退したにもかかわらず受け取った場合の対応

香典辞退の意向を伝えたにもかかわらず、香典を渡されるケースも少なくありません。その場合の対応について解説します。

香典を強く勧められた場合、無理に断り続けるとかえって相手に失礼になるケースがあります。その場合は、丁寧に御礼を述べて受け取ることも一つの選択肢です。また、会社関係者から事務的に香典が用意されている場合も同様です。

受け取った香典に対しては、以下のような対応が考えられます。。

  • 通常通り香典返しを行う(半返しの原則に従う)
  • お礼状のみを送る(特に少額の場合や相手が「返礼品は不要」と明言している場合)
  • 故人の名前で寄付を行い、その旨を伝える

状況によって適切な対応は異なりますが、相手の気持ちに感謝する姿勢が何よりも重要です。例えば「ご厚志に感謝し、故人の供養に使わせていただきます」といった言葉を添えるとよいでしょう。

まとめ

この記事では、香典返しの意味や相場、選び方、マナーなど幅広く解説してきました。

  • 香典返しは「半返し」を基本に、3,000円〜5,000円程度の品物が一般的
  • 四十九日法要後に贈るのが慣例だが、家族葬など葬儀スタイルに合わせて柔軟に対応可
  • お茶やコーヒー、カタログギフトなど実用的で消えていくものが好まれる
  • 地域や宗教による違いに配慮し、その土地の慣習を尊重することが大切
  • 香典辞退の場合も、感謝の気持ちを伝える工夫を忘れない

大切な人との別れを経験する中で、悲しみに寄り添ってくれた方々への感謝を表す香典返し。形式にとらわれすぎず、故人と弔問客への感謝の気持ちを素直に表現しましょう。最近では葬儀社やギフトショップなどでも香典返しの相談に応じてくれるので、迷ったときは専門家のアドバイスを求めてみるのもよいでしょう。